ゆるり家のケセラセラな日常

愛すべき好々爺となった‘ゆきちゃん(義父)’と、楽天的な私‘ゆるり’との日常。時々‘真彦(ダンナ)’‘ちい(義妹)’も登場します。

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ゆきちゃんが逝ってしまった その後

泣き明かした次の日。


不思議なことに、すでにゆきちゃんを失ったことは冷静に受け止めていました。
もちろん寂しくて悲しくて、そして悔しくてまだまだ泣いていましたが、
前日に、これでもかというくらい好きなだけ泣かせてくれたのがよかったようです。

わたしはゆきちゃんの傍から離れなかったそうですから。


実は夜半に数回目が覚めて、静かに横たわるゆきちゃんを見にいきました。
ゆきちゃんは穏やかできれいで微笑んでいるかのようでした。
声を殺して泣きながら、ゆきちゃんの顔をさすっていました。

何故わたしの腕に抱かれて、手を顔をさすられて旅立ってくれなかったのか。
何故たくさんの約束をやぶって、突然に逝ってしまったのか。
何故そのときに呼んでくれなかったのか。
わたしに何か足りないものがあったのか。

そのようなことをずっと考えていました。



真彦が起き、ゆるゆるとゆきちゃんとの別れの儀式までの日々が始まりました。

葬儀は菩提寺ではなく、葬祭場で行うことになっていました。
真彦は義母のとき菩提寺で葬儀を行い、地の段取りがどうのこうのとまわりに
いろいろいわれたことが、ほとほと嫌になっていたようです。

焼香してくださる人数も50名くらいだろうということで、こじんまりやることに。
ただ、葬儀場とお坊様の関係から日にちが10日後ということになりました。
納棺は早くしたほうがいいという意見もありましたが、葬儀社さん(以後Aさん)が
大丈夫ですよといってくださったので「できるなら傍に」というわたしの意見が通り
式の前日に納棺ということになりました。


マンションの管理人のおばちゃんが、話を聞きつけ焼香にきてくださいました。
ドアを開けたらすでに涙目で、その顔を見たら我慢できず一緒に泣きました。
「毎日デイへ行くのを見送っていたから…わたしが話しかけると時々何やら返事して
くれていたのよ」

その後数日にわたり、親戚が次々と来てくださり、ゆきちゃんがいい顔だと褒め、
わたしをねぎらってくださいました。


嬉しかったのは
「ゆるりさんのことが大好きだったのよ。本人がそういっていた」
という言葉でした。
さらに「ゆるりに任せておけば安心だから」と。

ゆきちゃんの親戚は
「あんないい嫁さんがきてくれて、真彦とゆきちゃんは幸せだと話していた」
「いつもゆきちゃんはピカピカで、大事にされているのがわかった」など
たくさん褒めてくださいました。


《ゆきちゃんはゆるりさんといて幸せだった》


みんながそういってくれた。
だったらいいのかな?
ゆきちゃんが端から見て‘幸せそう’に見えていたのなら、わたしの介護生活は
間違っていなかったのかな?

わたしはゆきちゃんのお世話をしていて幸せだった。
楽しかった。面白かった。
介護者と要介護者は鏡だという。
二人顔をつきあわせて笑った日々がよみがえる。

苦労らしい苦労をせず、手のかからない人だった。
最終的に終末期という段階になったら大変だろうなと、実はシュミレーションをして
いたけれど、その苦労もさせてもらえなかった。
苦労したかった。
させてほしかった。

「ゆるりさんのことが大好きだったから、苦労させたくなかったのよ」

誰かがそういってくれた。

「弱っていく自分ではなく、ニコニコと笑える姿を最後にしたかったんじゃない?」

そうかな。

「あのね、よく考えて。ゆきちゃんは‘自宅’で‘ゆるりさんの気配を感じ’ながら
 いつもの朝に眠るように逝ったの。こんな幸せなことなかなかないよ」


高齢の方がよくいう‘ピンピンコロリ’
ちょっと状況が違うかもしれないけれど、そう考えたら夜中に考えていた疑問が
たくさんの慰めの言葉に埋もれていく気がしました。

「たとえ明日死んでしまっても後悔しないよう穏やかで笑顔の日常を…」

そう思ってやってきたのです。
だったらもう答えのでない疑問はもたないことにしました。

「ゆきちゃんは絶対に幸せだった」

だからわたしは寂しくて悲しくて泣くことはあっても、後悔で苦しむことはない。
そう思えました。

         
             ゆきちゃんとゆるり 昨年の旅行先にて
        



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プロフィール

ゆるり

Author:ゆるり
レビー小体型認知症の義父(車いす・胃ろう・要介護5)との楽しい日々。
介護はテキトーに、お気楽にがモットー!?
カテゴリ「ゆるリ家の出来事」は「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」で書いていた物の中から‘日常’をまとめました。
はじめましての方は、「はじめに」をお読みいただくと、なんとな~く、状況がわかると思います。

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2011年3月までおしゃべり会ブログより

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